気の向くまま徒然に旬のジャンルを扱った絵日記ブログで す。その時々を不定期に更新しています。

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プロフィール

藤川史

  • Author:藤川史


  • 誕生日 8月11日
    職業 看護師
    趣味 絵描き・映画鑑賞等
    関西在住の人。

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久々に。

リハビリを兼ねて、久々にSSを打ってみました。
ようつべでサ●ライ7の新旧ED初めてフルで聞いたんですが……。
何度聞いても『虹結び』は私の中で一番の日台ソングですな!!
凄くいい!!『普遍』は、耀菊っぽいけどね!2曲とも凄くオススメ
なので1度聞いてみて下さい。

前からやりたいと思ってた日台。パラレル要素高めの
本家のお狐様日本と台湾のお話。

読んでやんよ!と思った人は、どうぞ。






―――…行きはよいよい、帰りは怖い。

―――…怖いながらも、とおりゃんせ、とおりゃんせ。



遠くから聞こえる微かな童歌。
ああ、この歌知っている。国として極々小さい存在だった私に彼の国が
教えてくれた物。目を覚ましたいのに、瞼が重くて開く事が出来ない。
次第に浮上しかけた意識が再び澱の沈む深い水底へと潜っていく感覚に
包まれた。

「―――…う…ん?」

頬を打つ風の冷たさに睫毛を震わせ双眸を静かに見開くと視界に広がる
のは、どこか神社の境内。紅葉も見頃が過ぎると今年最後の紅葉狩りに
誘ってくれたのは物心をついた時から憧れに似た恋慕を寄せる国、日本。
彼は何処に行ったのだろう。しかし、境内で一人だけで寝ているなんて
可笑しい。先程まで自分は日本に案内され、見事な錦絵を描く紅葉を楽
しんでいた筈だ。
くらり、と軽い眩暈のする頭を押さえ寄り掛かっていた柱から身を引こ
うとしたのと同時に声を掛けられる。

「気が付きましたか、お嬢さん?」
「もう…!何処に行ってたんですカ、に…ほ……」

掛けられた声が降って来るのと同じくして肩に添えられた男性の手。日本
だと思い嬉しそうに振り向けば、張り子でできた狐の面が己を出迎えた。
驚きの余り金魚のように口を動かして、二の句を告げられずに居たら狐の
面の奥で男が笑う。纏う気配は人でもない国でもない……貴方はだぁれ?
一気に顔を蒼褪めさせると男の手を素早く肩から払って、距離を取ろうと
したが境内から立ち上がろうとする腕を難なく掴まれた。
険しく顔を歪めて睨みつけてやろうとしたら、掴んでいない手で狐の面を
固定していた紐を器用に男は解いて行く。男の顔を覆っていた面が取れる
と露になったのは、己の良く知る相手だった。警戒する力が抜けると緩ん
だ隙を狙ったのか、そのまま容易に相手に引き寄せられた。

「やっぱり、日本さんだったんですネ。私、驚いたヨー…」

安堵する胸を撫で下ろし、安心して彼に微笑を向けた。日本と呼ばれた青
年は眩しい物を見詰めるように墨色の双眸を細めた。しかし、改めて青年
を見てみると不思議な違和感を覚える。
それもその筈、彼の頭には黄金色の狐のような獣の耳と臀部には太く大き
な尻尾。それに身に付けている着物も普段とは違う物だった。それでも…
日本とよく似ていた。がっちりと手首を掴まれている所為か、はたまた淡
い想いを寄せる相手と似ている所為か抗う力は鈍くなった。
日本によく似た青年の口許が薄く弧を描くと腕の中にいる娘の長い髪を飾
る花から髪を指で梳き、寒さや羞恥心で淡く色づいた白い頬に触れる。

「これは夢ですよ。人…妖ならざる者のお嬢さん。貴女が望む夢を見ているんです」
「……夢?」

夢なら…まだ少し醒めなくて良い。心が揺れて双眸を伏せたら、遠くから
自分の名が呼ばれた気がした。甘くて心地が良いから、まだ起こさないで
と呟きを零そうと唇を動かそうとした。だが、名前を呼ぶ声が次第に大き
く力強い物に変わっていく。

「……湾さん、台湾さん!」
「…っ…はイ!?」

呼び声に応じて、漸く目を覚ますと心配そうな日本の顔が目に入った。
気がつけば、疲れて案内先の一つである神社の境内で休んでいた途中の事
らしかった。状況が咄嗟につかめないまま大きく眸を瞠って凝視していた。
日本は彼女の挙動不審さを怪訝そうに顔を顰めていたものの、揺すり起こ
そうとした手を遠ざけ呆れ混じりの微笑を台湾に向けた。

「どうしたんですか?狐につつまれたような顔をして…ここで転寝は体を冷やしますよ」
「そ、そんなに笑わなくてモ……」

己の表情が余程ツボにはまったのか笑みを消さない日本に頬を膨らませ
抗議しようと口を尖らせた。行きましょう、と境内の柱に寄り掛かって
いた台湾の手を取ると日本は立ち上がらせる。そして仲の良い談笑が遠
ざかり台湾の座っていた場所には、誰が置いたか分からない狐の面が一
つ残されていた。








                                      狐の嫁入り



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