気の向くまま徒然に旬のジャンルを扱った絵日記ブログで す。その時々を不定期に更新しています。

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プロフィール

藤川史

  • Author:藤川史


  • 誕生日 8月11日
    職業 看護師
    趣味 絵描き・映画鑑賞等
    関西在住の人。

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久々の更新。

ちょっとホラーなマフィア伊日(♀)SS更新しました。
何時の間にかシリーズになってました…本編は↓から。








うとうとと微睡んでいたら何時の間にか眠っていたらしい。
恋人であるフェリシアーノが自分と過ごす為に誂えた部屋。菊の好み
を考えても潔癖なほど純白に拘っている。この部屋には余り色が無
い…有ったとしても淡いクリーム色ぐらいだ。元来派出好きな性格な
のに、少し変わっていると言えば変わっているが。
一度中途半端に覚醒すると中々寝付けないらしく一人で寝るには
少々大きすぎるベッドから上体を起こすと菊は窓へと視線を遣る。
空は白んできたが夜が明けるには未だ早い時間らしい。
溜息を吐くとベッドの傍らにあるサイドテーブルの照明に手を伸ばす。
薄明るくなれば、ギシッとベッドが撓んだ。遅くまで此処に訪ねて来る
筈のフェリシアーノを待っていたのだが諦めて寝室に戻ってしまった。
一人きりだったと慌てて身を捩れば、それがフェリシアーノが打った
寝返りだったと分かって安心した。

「まったく、もう……」

驚かすのだから…と呟くと部屋に持ち込んでいた水差しからグラスを
取ろうとベッドから降りた。ひんやりとした床は裸足には気持ち良い。
グラスから伝わる水の冷たさに馴染んでくるとそのまま恋人が眠る
ベッドには戻らず菊はお気に入りの長椅子へと腰を下ろした。
…ただ、掌に持ったグラスの水面をぼうっと見詰めている。折角汲んだ
水を口にせず唇を噛み締めていたら、ふと戯れに彼の兄であるロヴィーノ
との出来事を思い出していた。別に特別な感情を持った訳では無いが
一瞬でも触れた柔らかい感触が生々しく甦ってきた。
記憶が反芻すると先程まで何ら変化の無かった白い頬に朱が差す。

「―――…菊、飲まないの?」
「……!っあ、…フェリシアーノさん…っ」

背後から耳に馴染んだ声が聞こえ、ぎくりと肩が震えた。音もなく忍
び寄ったと言えば聞こえは悪いが、人の気配に敏感な自分でも気付
かなかった。愕きのあまり次の言葉が容易に出てこなくて戸惑ってい
ると包み込むように両腕を回される恰好になった。彼の吐息で髪が
揺れる、息を飲んでフェリシアーノを窺っていると普段と変わらぬ人懐
こい声音で囁いた。その様子に菊は安心したが、彼が表面上取り繕
っている事だとは気付かなかった。
聡明な彼女が自分を忘れて物思いに耽る事は度々あるにしろ大体考
えている事は分かっていた。世間と隔離して、訪れるのは自分とロヴィ
ーノだけだ。彼女は気付かないが、首を飾るチョーカーの結び方がいつ
もと違う。それを確かめる為に簡単に逃げられないよう長椅子に縫い付
けて、片手で器用にチョーカーを解く。その下の肌に紅い痕が一つ刻ま
れていた。虫に刺されたのと違う、人工的な徴…付けたのはロヴィーノ
だろう。菊の肩を抱きながら、戒めのように華奢な首に手を添える。

「虫にでも刺されたの?赤くなってる」
「……っ…ええ、気付かないうちに食われたようで…そう、ですか」
「―――そっか」

まあ、あのロヴィーノが俺を差し置いて、俺の大切な花を先に疵をつけ
る訳無いけれど…花につく虫には一応釘を刺しとかなきゃね…。双眸
を細くさせてフェリシアーノの口許に薄ら笑みが浮かぶ。無意識の内
に彼女喉元を捕らえていた手に力が篭った。苦しげな菊の呷きに我
に返ると甘えるように顔を首筋に摺り寄せ、例の痕の上に新しい痕を
付け替えしたのは言うまでもなく―――…。

優しいのか、酷いのかくるくると回転して一度して定まらない幾何学
模様な読めない彼の心。

まるで万華鏡のよう。

それに似ている、と思った。







                              壊れた万華鏡

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