気の向くまま徒然に旬のジャンルを扱った絵日記ブログで す。その時々を不定期に更新しています。

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プロフィール

藤川史

  • Author:藤川史


  • 誕生日 8月11日
    職業 看護師
    趣味 絵描き・映画鑑賞等
    関西在住の人。

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連休が長かったら、ある意味辛い。

続けてヘタ/リアばかり更新してしまって、すいません。
とりあえず以前UPしたマフィア伊とにょ日の続きのSSです。
しかし伊は出てきません(待)


とりあえず、読んでやるよ!な方は続きをクリック。



白い部屋は、まるで鳥篭だ。
そして中で飼われている鳥は、お前だと自覚するには余りにも感覚が
麻痺し過ぎている。その場所しか知らないように、飛行能力が退化した
地上を這う名ばかりの鳥だと思い込んでいた。


「―――…なぁ、逃がしてやろうか?」


カチャン、と皿の上でパスタを絡める手が止まる。一瞬何を言われてる
のか分からないと言った風に菊の漆黒の眸がフェリシアーノの代わりに
彼の双子の兄であるロヴィーノを映し出した。菊の食事は、大抵フェリシ
アーノか、彼が居なければロヴィーノが用意をしていた。今回、食事を作り
に来ているのは兄の方だろう。新鮮な赤いトマトとバジルを使ったジェノベ
ーゼの折角の味も先程放ったロヴィーノの言葉に何処かに吹き飛んでしまっ
た。動作の止まった菊に、少しの憐憫と鬱屈とした自分の片割れへの気
分が混ざり合って不機嫌な面持ちとなり弟と似た双眸を細ませる。
菊と出会ってから、フェリシアーノは丸くなったと思う。以前の彼は、利害が
合わない若しくは、採算が取れない相手に対して切り捨てるのが早い。
極近しい者以外はファミリー内の規律で割り切っている。それが如何だろう
誰彼問わず処分や始末のつけ方が甘くなっている。それが、菊の所為だと
言うのなら弟が深入りしない内に……。


「……怖い顔、ですね」
「菊…さっきの質問の答えになってないぞ」

彼女の指摘を気にしてか不機嫌だった表情を意識的に優しくする事に
努める。質問と言われて菊は思案に耽った。普通の感覚の女性ならマ
フィアのボスに囲われていると言う危険な立場から逃げだしたくなるは
ずとロヴィーノは思っていた。相手を見詰める双眸を伏せると菊は食べ
る手を止めて、彼の質問に首を振った。首を振ったと言う事は、答えは
『NO』と言うことだろう…と別段その返事に可笑しいとは思わない。ファ
ミリーに進んで関わろうとするのは、悪党か狂人ぐらいなものだ。

「……肯定しても否定しても貴方の答えは同じでしょう?」
「菊……」
「だったら…正直に答えるしかないじゃないですか、貴方の
フェリシアーノさんが好きだからですよ」

彼女の視線は、テーブルの下…ロヴィーノの手元を見遣る。
食事をしているのに片手をテーブルに隠している相手に違和感を感じ
ていたが、それが的中したらしくロヴィーノは、最早隠さずにナイフを菊
の前に突き立てた。暫く沈黙していたが、口を開いたのは菊の方から
だった。部屋の窓から風を受けて翻るカーテンが酷く煩い。陽の翳りで
表情が影になりどんな顔なのか分からないが。

「でも、まあ…フェリシアーノさんは私を大切にし過ぎて、どちらが囚わ
れてるのか分かりませんが…」

口許に微笑を絶やさない優美な菊の顔が、何処となく寂しげに暗く曇る。
多分弟に見せている顔とは別な物だろう。フェリシアーノから聞く菊は、
微笑んでいる事が多いと聞いていたからだ。
興味が惹かれると今まで見なかった視点で菊を眺める。見惚れていたら、
日本式にご馳走様でした…と菊が手を合わせていた。此方の視線に気付
いた彼女は、首を傾げるが何か思いついたらしく手招きして彼を引き寄せ
るとロヴィーノの顔に自分の其れを寄せてきた。

「――――…不満があるとすれば、もう少し女の子扱いをして欲しいんですけど」

間近に迫った顔に驚くロヴィーノの唇にキスをする。ほんの一瞬の出来事
で傍目から見れば何をしたのか理解できないほどの刹那的な出来事だろ
うが。憂鬱なのは、牢獄生活ではなく好意を寄せる相手から愛される実感
が無いこと。

彼に口付けたのも、代償行為から。

他に、他意は無い。







                               


                       飛ばない鳥の憂鬱

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