気の向くまま徒然に旬のジャンルを扱った絵日記ブログで す。その時々を不定期に更新しています。

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プロフィール

藤川史

  • Author:藤川史


  • 誕生日 8月11日
    職業 看護師
    趣味 絵描き・映画鑑賞等
    関西在住の人。

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時間がない。

休みの内にと思ってたら、とっくに過ぎてたよ。

とりあえず、マフィア伊にょ日SSUP!
ヘタリア知らない人だと何のオリジナルとか思われるね…。
好評だったら続きそうだな…。

2月29日と3月2日の拍手有り難うございました!




―――…『彼』の香りは、血と硝煙の匂いがする。
彼自身は念入りに体を洗って落してきているのだろうが、少しの違和感
が彼の遣ってきた行為を物語るのだ。
『彼』の名は、フェリシアーノ・ヴァルガス。彼の祖国であるイタリアの裏
社会で有数のファミリーのボス。マフィア同士の抗争と覇権の拡大に明
け暮れている。そんな畏怖の対象になる相手と東洋の一国出身でしか
ない身分の私と共に過ごすなど夢想に等しい事だっただろう。

「―――…ん」

目覚し時計のアラームで目が覚めると白いカーテンが柔らかく風に揺れ
る。眼前に翻り、朝の陽射しで漸く霞がかった思考が覚醒する。漆黒の
双眸を瞬かせて、先程までベッドで眠っていた少女は微睡みの残る瞼を
手の甲で擦った。
のろのろと緩慢な動きで上体を起こすと小さく欠伸をし、華奢な少女一人
眠るには大きすぎるダブルベッドから這い出しベッドの端に腰を沈めた。
部屋の出入り口であるドアの隙間より、朝食を告げる美味しそうな香り
が漂ってくる。鼻腔を擽られ、空腹を覚えた少女はベッドを軋ませ立ち上
がった。そして、部屋のドアノブに触れようとした途端…ドアは、勢い良く
開かれる。

「――…っと、おはよう菊。丁度、起こしに行こうと思ってたんだ」
「……あ…はい、おはようございます」

開かれたドアの先に居るのは、人懐こい明るい笑顔の似合う青年。とて
もそれなりの修羅場を越えてきた相手とは思えない爽やかな微笑に菊と
呼ばれた少女は頬を桜色に染めた。誰もが畏れ恐怖する存在を忘れて
しまいそうになると考えてる間に白い手を取られ、鏡のある洗面台に連
れてこられると早々と身支度を整える。顔を洗い終わって傍に立っている
フェリシアーノに顔を向けた。振り向くと上機嫌な笑みを浮かべる相手に
菊は怪訝そうに眉を潜め首を傾げる。如何やら後手に何かを隠してるらしい。
不思議そうに菊が見詰めていると意味深に笑みを濃くするフェリシアーノは
菊に向かって白い紐―――…リボンのような何かを差し出した。

「……何ですか、これ?」
「んー?あぁ…これね、可愛いでしょ。菊に似合うと思って作らせたんだ」

促されて鏡を見ると背後から手が伸びてきて、首筋にチョーカーが巻か
れる。ヴェネチアンレースをふんだんに使った意匠の入ったデザインは
菊の乙女心を刺激した。
襟足の辺りで結んでやると彼女は、フェリシアーノの顔を嬉しそうに見
上げた。日本人に多い曖昧な表情の菊が示した反応は彼の気持ちを
大いに満足させた。しかし、本当の意味は別にある。
彼女の首元を飾るチョーカーには所有物を示す為のヴァルガスファミリー
の印が刺繍されている。彼女は愛しい人と同時に大切な物だ。
鏡に映る姿に釘づけになっている菊の髪に手を伸ばす。徐に伸びた
手に気付くと顎の辺りで切り揃えた髪が揺れる。
―――緊張している、とそう思った。
警戒心の強い菊の事だから、止めてくれと拒否するだろうと考えていた
ら違っていた。大人しく好きにさせてくれて、更に珍しい事に抱擁まで!
思い掛けない幸運をフェリシアーノは、思う存分堪能した。

              **********
とある一室での事。

「フェリシアーノ…やけに機嫌が良いな」
「ん、ちょっとね…俺、そんなに顔に出てるかなぁ?ロヴィーノ」

双子の兄であるロヴィーノが、弟であるフェリシアーノを不思議な
生物を観るように驚いた。黒革張りのソファにふんぞり返っている
実兄に愛想良く笑うと事の顛末を説明してやる。実に幸せそうに。

「……つくづく恐ろしい奴だな」
「え、何で?チョーカーをあげただけだよ」
「態と読めない振りをしやがって……菊には同情する」

菊にしたのは、首輪だろう…と喉元まで出掛かったが弟とは付き
合いが深い分、ロヴィーノは言葉に出さなかった。菊を懐柔させ
ようと思って出し抜かれたロヴィーノは面白くなく、やがて話題は
間もなく違う物へと変わっていた。



                                 荊の王


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